なんでもかんでも保険に入ればいいとは限りません。無駄に手厚い保障を付けたり、保険契約の見直し、公的保障と重複している不要な保障を減らすといった金銭的リスクの負担減も大事ですよ。
29歳以下のうちはがんに罹患する人はほとんどいませんが、 30歳を過ぎる上がりから加速度的に上昇します。 がんの年齢別罹患数 19歳以下:約 2,600人、 20〜24歳:約 1,300人 、25〜29歳:約 2,400人 30〜34歳:約 5,450人、 35〜39歳:約 10,000人、 40〜44歳:約 14,700人、 45〜49歳:約 22,300人、 50〜54歳:約 32,700人 55〜59歳:約 64,000人、 60〜64歳:約 80,000人、 65〜69歳:約 99,600人 70〜74歳:約 117,900人、 75〜79歳:約 118,500人 80〜84歳:約 93,750人、 85歳以上:約 84,500人 全国2008年度の罹患数 が約 749,700人、 30歳ごろから伸び始め、50代を境に患者数が増大します。 更新型の保険料が50台を境に一気に伸びるのもこういった要因があるからでしょう。 若いうちにがんに罹患すると一気に転移などが起きるため、治療期間が短い。 逆に年を取ってからがんに罹患すると細胞分裂などが少ないため長期化する。 がんなど代表的な死亡原因 厚生労働省の統計情報(平成21年度)による死亡数 悪性新生物: 344,105 心疾患: 180,745 脳血管疾患: 122,350 肺炎: 112,004 老衰: 38,670 これが死亡原因の上位5位となります。 ※5位については、老衰と不慮の事故がほぼ同数程度あり、年度によって変わります。 年金受給までということで定期や更新型で医療保険に入られる方がいますが、 こういった現状がある以上、どうせ入るなら終身を選ぶべきだと思います。 がん患者数(東京都福祉保健局) http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/iryo_hoken/gan_portal/research/genjyou/kanjyasu.html 国立がん研究センターがん対策情報センターの2008年データ 死因順位(第5位まで)別にみた死亡数・死亡率(人口10万対)の年次推移(厚生労働省) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth7.html
保険はいつまで必要なのか? 終身保険を押したいところですが、すでに高年齢で契約しても損だったり、貯蓄がある方もおられるでしょう。 法人役員や勤め人で年金がもらえるまでという事でしたら、全期型などを選んで終わりなのですが、 個人事業主の場合には、厚生年金に加入できないため国民年金のみとなってしまいます。 貯蓄や公的補償による対策のほか、 個人事業主でも過去に厚生年金に加入していた時期があるなど、人によって貰える年金額などに差がある。 自分にとって必要な保障という点については、ご自身が一番詳しいでしょう。 保険が必要だと感じる期間で保険に加入すればOK
個人個人によってニーズが違います。 医療保険加入の理由 1.終身の保障がほしい: 公的保障を考慮、一時払い、払済を使って安く保険を利用しましょう。 2.老後までの保障: 年金受給までいったらもういりませんよね。 3.子供のため: 子供が独立したらもういりませんよね。 4.貯金や資産運用目的: 株式や公社債、投資信託などをご利用ください。 5.所得税の節税目的: 国民年金基金や確定拠出年金に劣ります。 6.相続税対策: 死亡保険金の非課税枠と納税資金などから必要額を算定してください。 保険の目的がないなら保険に加入する意味がない。 一度加入したらだらだらと保険に加入し続けるなんてことありませんか? 医療保険加入の時期 必要だと感じた時点が加入時期となります。 引き伸ばすと、どこの保険でも契約年齢の上昇で割高な契約になっていきます。 (傷害保険など年齢が保険料と関係しない商品もあります) 医療保険加入の際の注意点として、 年金受給年齢以降も保険が必要だという人は定期や全期型の保険を選んではいけません。 1.家族構成が固まるまでは定期でいこう! 2.定期的に保険の見直しをしたい私は更新型! これはまずいです。 医療保険については若い頃に必要最低限の分だけ加入するのが一番いい。 家族構成が固まるまで待っていたり、保険の見直しといった方法は、保険料が割高となります。 若い頃は、更新型は安いなと思われるでしょうが、50歳になると馬鹿高くなりますよ…… 家族構成などを気にすべき保険は、 1.相続対策や葬式を目的としない死亡保障(生命保険、死亡保険金が葬儀に間に合わないなんてざら) 2.収入保障保険(就業不能保険や所得保障保険ではありません) 3.学資保険(生命保険) こういったもので、医療を主要な目的とするものではなく、 生命保険に医療特約が付いた商品が家族構成が重要となる保険です。 医療保険 TOP:トップページに戻る。
散財のすすめ : 私が購入した商品など…… 私自身としては、30代後半を過ぎるようでしたら県民共済、 民間の保険ではアフラックのがん保険+先進医療特約などは考慮してもいいと思います。 生命保険の特約付きは、死亡保障等が必要な時以外は不要。 通常の医療保険は公的保障と被る部分が多いため、あまりおススメできません。保障内容はなるべく必要最小限にとどめましょう。保険は生命保険、個人年金、がん保険、医療保険、所得補償保険といったもののほかにも 自動車保険、火災保険、損害保険、旅行保険、ゴルファー保険、地震保険、運送保険、盗難保険、 健康保険、介護保険、後期高齢者医療保険、年金、雇用保険、労働保険、自賠責保険など多岐に渡ります。 あれもこれも必要だとなったら、お金がいくらあっても足りません。 良くいわれますが、保険料に殺されると言う状態になってしまいます。 かといって、どれも小額となると支払保険料に対する付加保険料(保険会社の取り分など)の割合が増加、 非常にコストパフォーマンスの悪い契約になってしまう。 そのため保険の選び方としては、保障内容の選択と集中が必要です。
あくまでも民間の保険は公的保障に添えるだけ、 公的保障に勝る保険制度など、どこの保険会社に行っても存在しないのですから……